川原﨑 知洋 (KAWARASAKI Tomohiro) デザイン・美術教育学

デザイン実践者の教育

第6期 静岡大学若手重点研究者

デザイン・美術教育学

川原﨑 知洋

KAWARASAKI Tomohiro

デザインを学ぶことの価値について

1980年生まれ。2005年静岡大学大学院教育学研究科修士課程修了、2005年株式会社丹青社入社(文化空間事業部デザイナー)、2008 年静岡大学教育学部助教、2016 年同准教授。2025 年より第6期若手重点研究者。

Chapter01

デザイン実践者として、中学校美術科の教材開発などに取り組む

私はデザイン実践者として、社会や地域の様々な課題に対し、グラフィック、プロダクト、空間、造形体験プログラムなどの企画やデザインに携わっています。
このようなデザイン実践者としての経験を活かしながら、デザイン思考の特性とこれまでのデザイン学の知見に基づき、高等教育機関におけるデザイン教育や、中学校美術科のデザイン領域の教材開発に関する研究を行っています。

Chapter02

静岡の伝統工芸の職人と連携し、プロダクトやイベントなどを企画

学生や児童・生徒がワクワクするデザイン教材とは?これからの社会で求められる創造的な価値発見力を身に付けることができるデザイン教材とは?デザインを学ぶことの価値とは?日々試行錯誤しながら、これらの問いについて探究しています。
最近は、伝統工芸と職人技術の素晴らしさに着目しています。具体的には静岡の伝統工芸の職人と連携し、プロダクトやイベントなどを企画、デザインしています。
このような活動を通し、デザインの面白さや可能性について発信しています。

Chapter03

気づかなかったことを発見し、具現化していくデザインの楽しさを伝えたい

プロダクトデザイナーの深澤直人氏は、「既知で未知だったこと」を発見することにデザイナーとしての喜びがあると述べています。まったく新しい未知の何かを創造するのではなく、私たちの身体はすでに知っていたにも関わらず、気付いていなかったことや意識していなかったことを発見し、それを起点に具現化することにデザインの楽しさや面白さがあるということです。このようなデザインに出会った時私は感動を覚えます。デザイン研究者の松岡由幸氏は、感動のメカニズムについて、「共感」と「驚き」といった二律背反の関係にある感情のごく僅かに重複する部分に「感動」が生成されると述べています。デザインは問題を解決するために存在しているだけではなく、人の心や感情さえも揺れ動かす力のある学問であると私は信じています。デザインの学びにはどのような価値が存在するのか。デザインの実践研究と理論研究を往還しながら探究していきます。

[写真]川原﨑 知洋 (KAWARASAKI Tomohiro)

第6期 静岡大学若手重点研究者