薗部 礼 (SONOBE Rei) 農業情報工学

AI技術を農業、災害対策に

第6期 静岡大学若手重点研究者

農業情報工学

薗部 礼

SONOBE Rei

リモートセンシング技術を用いた作物管理に関する研究

1984年7月生まれ、2015年北海道大学大学院博士後期課程修了、2009-2012年株式会社パスコ勤務、2012-2013年株式会社中村屋勤務、2014-2015年日本学術振興会特別研究員、2015年静岡大学助教、2022年静岡大学准教授(現職)。2019年より第4期若手重点研究者、2022年より第5期若手重点研究者。2025年より第6期若手重点研究者。

Chapter01

最新の深層学習技術で、視覚的にわかりやすい光学画像を生成

人工衛星を活用したスマート農業技術が進展しています。しかし、光学センサは雲や霧の影響を受けやすく、特に梅雨などの時期には観測が難しくなります。一方で、合成開口レーダ(SAR)は気象条件に左右されずに観測できるものの、画像の解釈が難しく、農業分野での利用には課題が残されています。そこで、生成的敵対ネットワーク(GAN)という最新の深層学習技術を用いて、SAR画像から視覚的に解釈しやすい光学画像を生成する手法を研究しています。これにより、天候の影響を受けにくいSARの特性を活かしながら、光学画像の持つ高い解像度と直感的な視認性を実現することが可能になります。

Chapter02

天候に左右されない安定した人工衛星を活用した作物モニタリングを実現

さらに、生成された光学画像が実際の生育モニタリングや土地利用分類にどの程度活用できるかを評価し、農業リモートセンシングの実用性を高めることを目指しています。この研究が進めば、天候に左右されない安定した人工衛星を活用した作物モニタリングが実現し、農業の効率化や持続可能性の向上に貢献できると期待されます。

Chapter03

AIで「見えないものを可視化」して、農業の効率化、災害対策に貢献へ

「AIが写真を捏造する」、そんなニュースを見たことがあるかもしれません。でも、AIはフェイク画像を作るだけでなく、私たちの世界を“見やすく”することもできます。私は、生成的敵対ネットワーク(GAN)という最先端のAI技術を使い、SAR画像からリアルな光学画像を生成する研究をしています。SAR画像は、雲や暗闇を透過できるすごい技術ですが、人間の目にはちょっとわかりにくい。でも、GANを使えば、まるで本物の写真のような画像を作り出し、農作物の状態や環境変化を直感的に把握できるようになります。AIが「見えないものを可視化する」ことで、農業の効率化や災害対策にも貢献していきたいと思っています。

[写真]薗部 礼 (SONOBE Rei)

第6期 静岡大学若手重点研究者