【第112回 2018.03.12】

巡り巡って

投稿者:藤嶋 善彦(昭和54年 工学部機械工学科卒)

 大学時代は井原先生の研究室でした。当事先生は義手の開発を目指されており、それは正に昨今大活躍しているロボットの基礎研究でした。

 大学を卒業して最初に就職したのは、地元静岡市に本社があるエネルギー会社で、工業用事業部に配属され静岡県内の製造工場向けにLPGの供給設備や燃焼設備の設計、施工に携わり悪戦苦闘の日々を過ごしました。不慣れな営業も経験しました。

 40歳を目前にして転職し、10年弱北米にて過ごしました。別の仕事がしたかったというより、生まれてから就職するまでずっと静岡だったので一度外に出たいと思っていたところ、そのチャンスが巡ってきたのでそれに飛びついた訳です。北米での仕事はそれまでとは全く違い、大型不動産や会社を丸ごと売ったり買ったり運営したりの投資と管理の仕事でしたが50歳を前に帰国し、結局又縁あって静岡に本社がある会社に勤めています。

 現在の会社は製造業様が必要としているあらゆる物を提供しておりそれは生産設備やインフラ設備等で、他メーカーの製品の販売だけでなくハードウェアやソフトウエアを自社で開発しシステムアップしています。勿論現場工事も納入後のメンテナンスもやります。単なるシステムインテグレータではなくいわばFA業界の"New Producer"として顧客の皆様が"One Stop shopping" 出来る会社を目指しています。


 振り返ってみると、最初の会社で学んだ産業用設備の導入、更に営業や経営も含め今迄やって来た事が全て生かされていると感じています。そして又今、IOTとロボットの製造現場への導入に取り組んでおり、それも正に大学時代に学んだことです。今迄先のことは良く考えもせずやってきましたが"人生は巡ってくるんだな。"とつくづく思います。現在会社としては東南アジアへの展開に注力していますが、自分としては北米開拓が次のテーマです。



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